いしぷろ日記

子どもの気持ちは子どもに聞け

ある中学校で、「中学生のためのキャリアデザイン」の
模擬授業をしてきた。模擬、というのは
実際は、中学生に向けてする授業を、教師向けにして、
それを受けた先生方が、自分なりにアレンジして、
今度は、中学生向けにやる、というもの。

成人向けのキャリアカウンセリングの理論を中学生向けに、
しかも、2時間くらいの授業で大事なことだけ伝えるような
ワークショップのプランを作ってみたのだが、
事前に、中2の娘向けにやってみたら、
いろいろと鋭い指摘を受けて、とてもためになった。

たとえば、
ワークシートに「将来なりたい大人像」を書かせる、
というワークでは、
「書くのが得意な人はサラサラ書くけど、苦手な人は
なかなかかけないよ。授業がそこで止まっちゃうんじゃない?」
との意見。なるほど。
で、自分で書くのではなく、2人ペアになって、互いに取材しあって
聞き手が書く、という形に変更。

「ライフロールの変化について考えよう」というワークでは
あらかじめ、宿題にして、親のライフロールの変化を聞いてくる
想定だったのだが、
「これって結構大変な宿題だから、半分くらいの人はやってこないだろうね。授業がなりたたないんじゃない?」
とこれも厳しい指摘。
で、先生が自分の例を自己開示して見せ、それを参考に、自分の現在のライフロールと、将来こうしたい、というライフロールを描く、というのに変更。

「自分の強みを洗い出そう」
というワークでは、過去の成功体験や得意なことをワークシートに
書き出してもらうのだが、
「こんな、自分で自分をほめるようなこと、誰も書かないんじゃない?
まじめに書いたら、ばかじゃんっていじめられるだろうし。でも、たくさん出したほうが勝ち、ということで班で競争させたら燃えるかもね」
と、また貴重な意見。
で、そのようなワークに変更。

娘の助言で修正したプログラムでワークショップを行ったわけだが
結果は大盛況。

子どもの気持ちは子どもの聞くのが一番、と実感。

40からの愛と…

昨年から手がけているWEBサイト、「くらそね」http://www.kurasone.us/、
当初、子育てが一段落した女性のための再チャレンジ、あるいは、日々子育てに追われていた女性がほっと一息ついて、40からの人生をもう一度輝いて生きるためのヒントの提案、といったテーマを追っていたのだが、今、方向転換を検討中。

再就職だ、ファッションだコスメだ料理だ、なんてことよりも、もっと切実な問題があるのではないか…。

それはズバリ、子育てが終わってからの夫婦の愛と性。
うーむ、苦手なテーマかも。こういう方向に向かうのなら、この仕事降りちゃおうかな、と最初、悩んだのだが、色々と情報収集をしていくうちに、こりゃ、本当に大切なテーマだ、これにまじめに取り組むことは、りっぱな社会貢献かも、と思うようになってきた。

数年来話題になっている熟年離婚についてはみなさんもお聞きだろう。長年積もりに積もった夫への不満が、夫の定年をきっかけに爆発する。そして、夫にとっては晴天の霹靂、の離婚へ。最近のリストラとか早期退職奨励制度などによって、熟年を待たずに離婚、というケースも増えていると実感する。

私のごくごく親しい人が、まさに40代後半にして、昨年末、「年金需給分割制度のスタートを待って離婚する!」と宣言するのを聞き、おお!ついに私の身近にも!!と思ったものだ。彼女のもくろみを裏切るかのように、この年金分割は実は全然おいしい話ではないことが色々なメディアで言われているが、それでも彼女の気持ちは変わらない。

そんなに嫌いになったのなら、別れたほうが幸せだよね、と私も思っていたのだが、「くらそね」のリニューアルでいろいろと考えるうち、気持ちが変わってきた。

離婚は、本当に幸せな選択なのか。ちょっとしたきっかけで、ヨリが戻るのなら戻ったほうが、ずっと幸せなのではないだろうか。その前に、ちいさなトラブルのうちに修復、また修復を繰り返していったほうが後々まで幸せなのではないだろうか、、、と。

そんなわけで、「くらそね」では、40からの愛と性をまじめに考えようと思っている。

長年仲良く連れ添っているカップルは、それなりに努力もしているし、意識的に、互いをケアしあっているのだ、きっと。そのために大切なのは、やっぱりコミュニケーションスキル。スキルってことは、意識して鍛えることもできるってこと、つまり変わろうと思えば変われるってことだ。

鍛えてなんとかなるものならば、一度チャレンジしてもいいのかも!!
今、離婚を考えているあなた!!最後のチャレンジ、してみてはどうでしょう!!

100回やって初めてわかることがある

先日、ある俳優さんに取材することがありました。
心に残った言葉がいくつかあるので、ちょっとメモっておきますね。

20歳ぐらいのときに、自分の天職は何だろう、とにかく何かやらないと、と悩んで眠れない夜もあった。でも、ある人の「30までは好きなことをすればいい」という言葉に救われた。

誰だって悩むんですよね。10代とか20代で、「自分のやりたいこと」を見つけなければいけない、なんて誰が決めたのだろう。私もその頃は何も見つけられなくて、焦っていたなー。正直に言うと、30でもすごく迷っていたし、今でもまだ自分の人生、わからない。

どんな若手だって、逆にすごい年取った俳優だって、俳優ってものはすごい個性や、これを表現してやる!という強い思いを持って集まってくる。ほんの子役だって決して侮れない。

うーむ、いつも真剣勝負で仕事をせねば!と新たに私も決意してしまった…。

ある芝居で、「ここのセリフどう言えばいいのかどうしてもわからない」とある役者が言ったら、他の役者が「僕もわからなかったけど、100回読んだら101回目にようやくわかったよ」と言ったらしい。「またそんな、伝説を作ろうと思って大袈裟なことを…」と信じなかったが、最近になってわかってきた。30年やって初めてわかること、100回やって初めてわかることがある。

私も同感。若い時は、同じことをやり続けるって、「他に能がない」みたいで嫌だ、と思ったことがあるけど、それは違う。若いうちは、元気があったり、斬新なひらめきがあったりして、「自分って天才?」ってバカな思い上がりをしていたことがあるけど、今は、そんなひらめきなんて、毎日ずっと同じことを続けてきた人には絶対勝てない、と思う。

役者って勝手なもので、ヒマだと不安だけど、忙しいと嫌だな、と思う。でも忙しい時でも「この忙しさはいつまで続くんだろう」と不安になる。今でも、心配だからなんかアルバイトしようかな、なんて思うもの。

私もフリーランスだからすっごくわかる。いつまでこの仕事で食えるのかな、って常に不安。

でも、100回でも1000回でも、30年でも50年でも続けよ!ってことなんだな。がんばった人間は絶対0になることはないはずだもの。

取材って、こういうふうに、必ず相手から元気をもらえる。だからやめられない。

女性起業家に取材して思ったこと

先日、ある女性起業家に取材をした。
アメリカでMBAを取得して帰国後起業、
結婚し、中学生の子どももいる。
いやぁ〜、女性起業家って何人も取材したが、みんな
とってもポジティブ。パワフルオーラが漂っている。

私も長く、女性にとって理想の生き方ってどういうものだろう、
と模索しているが、起業家っていう選択肢は私にはないな、とつくづく思う。
家庭と仕事を天秤にかけたとき、起業家というのは、不本意でも
仕事にウェートをおかなければならない。子どもが大事だと
思っていても、仕事を優先せざるを得ない。
私は、やっぱり家庭、子どもにウェートをおきたい。

数年前までは、自分の本来の願望に気づかず、「私は仕事のほうが大事」とばかりに働いていた。ある時、なんでこんなに苦しいんだろう、とよく考えて、はじめて自分の中の自己矛盾に気がついた。本当は私は子どものほうがずっとずっと大事なんだ、という単純な事実。

仕事か家庭か、という2者択一ではなく、両方やりたいのなら、
自分の中でウェートを決めなければならない。どちらも100%だと
どこかで無理が生じる。私はあのまま仕事を無理無理にやっていたら
家庭を壊していたかも、と今は思う。

そんなわけで、ばりばりやっている女性を見ると、
内心焦ったり、うらやましく思ったり、自分はぬるいよな、と
思ったりもするのだが、
だけど、悩んだ末、今のワークスタイルを選んだのだから、
それでいいじゃん、と自分に言い聞かせている。