いしぷろ日記

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人間、丸くなることがいいのかどうか…

森田勝というアルピニストを追ったドキュメンタリーを読んだ。

山に登ることだけが生きがい、
意固地で、他人への思いやりがなく、
コンプレックスの塊で、恨みと怒りだけが原動力のような
人物が描かれている。
読んでいても嫌になるような人物だ。
が、著者(佐瀬稔)は、何か魅力を感じたから
このノンフィクションを書いたのだろう、
先まで読めば、何か救いようがあるはず、
と思いながら読み進めた。

最初は変わり者、嫌われ者だった森田にも
わずかだが理解者が現れ、ファンといってもいいような後輩も
ぽつぽつと出てくる。
40歳間際には、結婚し、子どもももうける。

ああ、彼も人間らしい生活を得て幸せな時間を過ごしたのか、
と思うとほっとする。
えらく嫌な人物だ、と思いながらも投げ出さずに読み進めたのは、
どこか自分にも森田に似たところがあったからなのかも知れない。

森田はしかし、4歳の子を残したまま、悲願のグランド・ジョラスを征することなく
墜落死する。

何のためにもならない、大いなる徒労。

なにかでっかいことをしてやる、
恵まれてぬくぬくしたヤツらを見返してやる、
そんなぎらぎらした思いを抱き続け、
自分、自分、自分、で生きてきた。
なんて嫌なやつ、
それは森田であり、思い出すのも恥ずかしい過去の私だ。

そういうことでは生きていけない、と気づいて
少しずつ軌道修正をし、人当たりのいい人になろうと努力してきた。
それが「人間が丸くなる」ってことなのだろうけど。
それで、確かに生きやすくなったけど、過去の、扱いにくい野生の狼のような
自分が持っていたエネルギーをなつかしいと思うこともある。

家庭も持って、落ち着いて、幸せになったけど、どっかに夢を捨ててきた、
だれにでも、多かれ少なかれ、そんな思いがあるのかも知れない。

だから、丸くなんないまま、夢を追って、追っているまま
死んでしまった森田勝に魅力を感じるのかも知れない。

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人生をかける仕事とは

私には、人生の師と仰ぐ人がたくさんいる。
ありがたいことです。

先日、Sさんにランチをごちそうになりながらいろいろ
話をしましたが、Sさんからも学ぶところがたくさんあり、
貴重な先輩です。

Sさんに一つ聞きました。
人生をかけてもいいと思う仕事って何ですかと。

というのも、最近取材した人たちの共通点が、
ある時期に、このために命をかけよう、と思うような仕事に
出会っている、ということで、
日々、目の前のお金のために働いているわが身を振り返り、
なんかこれではいかん、と思ったからです。

Sさんは、
「いろいろ仕事をしてきたけど、結局、子どもたちをしっかり育てて、
その子たちが自分で幸せな人生を切り開いていけるようにすること、
それが何よりの社会貢献ではないかと思う」
というようなことを言いました。

だから、クライアントさんからいただいた仕事はきちんとやるけれど、
子育てのほうがもっと大事で、人生をかけるべき仕事だと。

がつーんときました。
そうだ、そのとおりだ。

「いままで、母親らしいことをあまりしてこなかったから
今更みたいにがんばろうと思っている」
とSさんは笑いました。

Sさんはいつも全然肩に力が入っていなくて、話しているとなごむし、
とつとつと話すことが、いちいち「ほう、なるほど」となんかすごいのです。

多分、すごく苦労されてきたからなのだろうけど。



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