いしぷろ日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

中学受験を終えた知人に久々に会う

一昨年、私も受験生の母だった。
いろいろなことがあったんだろうけど、もうすーっかり昔の話、って感じ。
あの焦り、興奮、ばたばたをすっかり忘れている。ほんとうにそんなバタバタしてたっけ??というくらい、何も思い出せない。

同業者の友人(といっても彼女は私と違って、メジャー誌にしか書いたことのないライター)が、
双子のお子さんの受験を終え、その後1カ月放心状態だったのが、ようやく平常心にもどってきた、と言う。
この一年は、受験のため、仕事もあまり入れず、子どものサポートに徹していた、とのこと。
万一、双子のうちの片方だけが不合格だった場合にどうフォローするか、などさまざまなシミュレーションもしたらしいが、結局、ふたりとも早々に合格を勝ち取り、めでたしめでたし。

で、抜け殻状態からようやく抜け出せたので、また仕事をばりばりしようかと思う、と彼女。
ただ、これまでのように、雑誌の仕事を数こなしていくのがいいのかどうか迷っている、という。
そうすれば簡単に稼げるのはわかっているけど、もう大抵の仕事は一通りやってきたし、このへんで、方向性を変えて、もっと自分が世の中に発信していきたいことをきちんと本にしていったほうがいいのではないかと思うのだと。

OLやら専業主婦やら、いろいろ回り道をして、ようやく今の仕事にたどりついた私からすると、大学を卒業してすぐにメジャーな仕事を得て、私より年下なのにとっくにベテランの域に達している彼女は、うらやましいくらいの立場なのだが、彼女が見ているのは、私よりもずーっと遠い先の目標。

こういう話を聞いて、全くあせらないかというと嘘になるが、自分ができることを淡々とやるしかない。なにか答えがあるとしたら、その先にしかないと思うからだ。

私はまだまだ目の前にある仕事をひとつひとつきちんとこなしながら、成長していかなければならない段階。
占いによると、私は大病もせずかなり長生きするらしいから、あせらずゆっくりやるつもり。



スポンサーサイト

神々の山嶺を読んだ

書店で平積みになっていた、夢枕獏さんの『神々の山嶺』の文庫を買った。
読み進めると、おや、ちょっと前に読んだ、ドキュメンタリーの森田勝氏がモデルではありませんか!
なんという偶然。

ミステリー仕立ての筋書きも面白いが、森田氏がモデルの主人公、羽生という人物が魅力的で
ぐいぐい読まされてしまった。

故郷も捨て、愛する人も捨て、ただ、世界最高峰をだれも成功したことのないルールから制覇する、
それ以外のことには何も関心がない。極端な人物。
実際にこんな人が身近にいたら、たまんない、と思いつつ、これだけ自分に正直に
生きられたらすごい、と惹きつけられてしまう。

山登りなんて全く興味がなかったが、夢枕獏さんの生き生きした筆致にのせられて、すんごく山に登りたくなってくるのもすごい。

しかし、人はなんでこんなに苦しいことをあえてやってしまうのだろう。やめてもいいのに、なぜ好き好んで困難な道を選んでしまうのだろう。
絵描きが、だれにも認められなくても絵を描き続けるように。カーレーサーが、死と隣あわせの恐怖におののきながらもレースをやめないように。
もっと身近な話で考えると、仕事も同じかも。もちろん生きていくために働くのだが、たとえ、食べるのに不自由しない身分になっても私は仕事をするだろう。それも、どんな仕事でもいい、というわけではなくて、この仕事でなければだめだ、と思うようなことをするのだろう。

物語の主人公は、モデルとなった森田氏と同じように、夢をかなえることなく帰らぬ人となる。
無念。でも、彼が生きて帰ったとしたら、それが幸せだったのか??
追うべき夢がなくなってしまったら、人はどうやって生きていくんだろう。

いろいろな不自由に堪えながら、自分の夢に向かって進んでいる、あるいは夢自体を未だ探しつつ生きている。
こういう自分は案外幸せなのかも、と思う。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。