いしぷろ日記

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だれにでもすんごいドラマが隠れている

ライター講座の講師をするようになって、3,4年経つのだけど、
受講生たちとの出会いは面白い。

今回、70くらいの女性(Lさん)がいて、講座の中の実習で、いっしょに取材に出かけた。
足が不自由で杖をつきながらゆっくり歩くのに付き添っていたら
「なさけないわねえ、これでも昔は岩登りもしてたんだけど」
というからびっくりした。
Lさんは、小柄な私よりもさらに頭ひとつ分くらい小さくて、
ぱっと見は、物静かなおばあちゃんにしか見えない。

谷川岳とか槍が岳とかブイブイ登っていたらしい。

「ザイルにぐるぐる巻きにされてねえ、みの虫みたいでしたよ」

たしかに小柄なLさんだったら、長いロープを巻いたらそういうことになりそうだ。

「今朝は相棒にお弁当を作らないといけないもんだから3時半起きですよ」
と言うもんだから、
「相棒って、だんなさんですか」と聞いたら、
パートナーだという。
事実婚というやつらしい。
もしやと思って
「相棒さんって年下ですか?」とさらに聞いたら、
14歳も年下なんだと。

え~~。
もう20年も前から事実婚の年の差カップルなのだ。

すごいLさん。。。
「どんな人? どこで知り合ったの? もしかして略奪婚だったとか?」
などなど、聞きたいことが次々と、、。


でも、ホンちゃんの取材場所に到着したので質問はおあずけ。

それにしても、こういうことがあるから人間って面白い。

私が取材の仕事を愛してやまないのはこういう理由。






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親は必ず愛さなければならないのか

土曜版の朝日新聞の悩み相談の、なかでも上野千鶴子の回が好きで楽しみにしている。
先日、総集編として、名回答を集めた記事を見た。

母親を愛せない、そして愛せない自分を責めているという女性の悩みに、
上野千鶴子はこう答えている。
子どもを産んで自分も親になったのに、まだ母親が嫌いなら、それは本物です。
ならば気にすることはありません。世の中には母親が嫌いな人はたくさんいます。
(と、佐野洋子などの著名人の名まえを挙げ)
よくないのは、母親を好きになれない自分を責めることです。
会いたくないのに、無理に会うことはありません。
というような内容だった。

そして、その回答が掲載されてから数年後の、相談者の感想も出ていた。
とても気が楽になった、親には会いに行っていないが、罪悪感を持つのはやめた。
その時の回答は切り抜いて今も持っている。
というようなものだった。

世の中には似たような人もいるものだ、と思った。
私も母親を好きになれない人間の一人。
何度か努力してみたが無理。
子どもを産んだとき、一瞬、母親のこれまでの暴力や言葉による仕打ちの数々を
すべて許そう、と思ったのだが、その後、また母親にこてんぱんに傷つけられて
やっぱ無理、と諦めた。
でも、一人暮らしの母に会いに行こうとしない自分を心の中でずっと責めていて、
無理して会いに行くのだが、結局、心をズタズタにされて退散する、という
ことを、懲りもせず繰り返してきた。

大学で一人の友達もできず、社会人になってからも人間関係に苦しんでは辞めることを
繰り返してしまうのは、母親に愛されずに育ったからではないかと思い悩む日が長く続いた。
自分の攻撃的な性格は母譲りだと思うたびに、この遺伝子が子どもに伝わるくらいなら
いっそ死んだほうがいいのではと思ったことも、何回かある。

今はどうだろう。
実家が遠いことを言い訳にめったに会いに行っていない。
会わなければ心は平静でいられるのだけど、なにかのおりにふと母のことを思うと
母を大事にしない自分への罪悪感はやっぱり消えない。
成育歴については、くよくよ悩んでいるよりも、いっそそれを笑いに変えてしまえ、と
思うようになった。これはシナリオの勉強をしはじめたおかげ。
人生、これすべてネタなり。

上野千鶴子さんの回答どおり、完全に母親を捨て切ることができたら楽なんだろうけど、
私にはできない。それは苦しいことではあるのだけど、自分はこうしかできないのだから、
受け入れるしかないと思っている。

人を幸せにする仕事

ゴールデウィークの後半、仙台に復興の仕事に行ったきりだった夫が帰ってきた。
仕事のことを聞いたら
「人を幸せにする仕事をしていると思うよ」
と言う。
それを聞いて、ああよかったと思った。

都市計画家である夫の仕事のことを説明すると、たいていの人は
「ああ、地図に残る仕事をしているのですね」
と言う。
その言葉をありがたく受け止めつつ、
それを誇りにすることは、
どうだ、すごい仕事をしているだろう、といった不遜な態度に
つながりはしないだろうかと不安だった。

だから、夫が、人を幸せにするために働いているのだと言うのを聞いて安心したのだ。

かの地には、復興予算を食い物にしようとしている人もたくさんいるという。
それらと戦うことも夫の仕事だ。

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