いしぷろ日記

「私を育ててくれた言葉」No.8 (フェイス・ブックより)

第一子出産後、生涯で一度だけ専業主婦をしましたが、
仕事がない人生は私には堪えられないと思い知り、1年後に再就職。
しかし、育児との両立のあまりの過酷さにこれも1年で挫折。

さあ困りました。
資格も特技もない子持ち30過ぎの女子に再就職口などありません。

そこで、元手のいらないライターになろうと企画書片手に出版社に売り込みに出かけました。

紀尾井町のとある出版社に行ったときのこと、
自分より明らかに若い編集者は、企画書を一瞥するとこう言いました。

「文章のうまい人なんて掃いて捨てるほどいるんですよ。
文章力より取材力。あなたは取材ができますか?」。

圧倒されて言葉の出ない私に彼はさらに言いました。

「なんでも書かせてくださいという人が一番困るんですよ。
でもあなたは企画書を持ってきたからまだ見どころがある」。

かといって仕事をくれるわけではなく、
「ふん、こんなところこっちからお断りだよ」と強がりを言いながら帰って来ました。

が、その後一番に仕事をくれたのがその編集者だったのだから人生はわかりません。

「うちじゃこういう企画やらないよ」と言われたあの企画とほぼ同じネタが
雑誌で特集されることになり、書き手がいない。
そういえば、売り込みに来た人がいたよね、という話になったそうな。

私が今ライターで食べているのはあの編集者のおかげ。
そして「文章力より取材力」は今も座右の銘です。
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