いしぷろ日記

「私を育ててくれた言葉」No.9 (フェイスブックより)

20代の初め、まだ自分の仕事を模索していた頃、
とあるデザイン事務所にデザイナーとして勤めていたことがあります。

当時はまだDTPというものはなく、
デザイン原稿は写植をハサミとノリで切り貼りして作っていました。
師匠は、1ミリ幅のスペースに烏口(カラスグチ)で線を10本引けちゃったりとか、
0.1ミリの写植のズレを目測で見つけたりとか、とにかく神業級の職人。

仕事には厳しく、怒りかたもハンパなかった。
何かへまをしようものなら怖いのなんのって。
何度も怒鳴られ、また怒鳴られるのではという極度の緊張感が、
ふだんならしないような失敗まで引き起こし、さらに怒鳴られる。
まさに無限地獄というありさまでした。

さすがにオレって厳しすぎ?とでも思ったのか、師匠はあるときこう言いました。

「面と向かって叱られるのはありがたいと思いなさい。
これがクライアントだったら、黙って仕事をくれなくなるだけだよ」と。

返す言葉もありません。

確かにそれは、背筋が凍るほど怖い。
フリーランスになってからは特に身にしみる言葉です。
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