いしぷろ日記

つれづれ連載第12回「フリーライター20年やっています」~仕事が途切れないようにするためには

 仕事が途切れたらどうしよう。
 これは、すべてのフリーランスが抱えている悩みではないでしょうか。
 今、ものすごく忙しくても来月も仕事があるかどうかわからない。だから、既に目一杯仕事を抱えているにもかかわらず、キャパ以上の仕事を引き受けてしまう。
「ある、ある」とうなずくフリーランスの方、多いと思います。

 仕事が途切れないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
 重要なのは、営業力とか人脈力ってことになるのだろうけど、私はこれがとても苦手でした(今も得意とは言えませんが)。せっかく売り込みで得た仕事も、長く続かなかったのは、営業力のなさのせいだと自己嫌悪に陥ったこともあります。
 いつも仕事がきていたところから、最近連絡がないなーと思うとき、こちらから電話をしたり、近くまできたので、とふらっと立ち寄ってもいいのだろうけど、なんか物欲しげな感じがしてできない。するとそのまんま仕事は途絶えてしまう。
 新しく人脈を作ろうと、同業者が集まるパーティに出ても自分をうまくアピールすることができない。異業種交流会のようなパーティー(しかも立食)になるともう最悪。身の置き所がなくて早く帰ることばかり考えてしまう。

 ご近所づきあいとかママ友作りも苦手で、こうなると営業力やら人脈以前に、人づきあいそのものがダメということ。これは長年の悩みで、年上の友人に相談したことがあります。「それって年の功なのよ」と彼女。「そうですか~」と答えつつ、自分は一生口下手なままなんだろうなと思っていましたが…。

 月日は流れ、気づいたら、あら、私ってばもう50代!!
 営業力はどうかわからないけど、いまや、「人と話すのが苦手で……」なんて言っても誰も信じてくれません。あれほど苦手だった立食パーティも、まったく平気な自分にびっくり。
 年の功っていうのも確かにあるのだろうけど、20年もライターをやってきて、軽く1000人は超える人を取材してきたから、未知の人と話すことに慣れてしまったのだと思います。
 未知の人に会う時の不安って、「何を話したらいいかわからない」ことだと思うのですが、話すことがなければ聞けばいい。「へえ、なにそれ?おもしろそう!教えて!」と相手のことをひたすら聞いているうちに10分、20分が過ぎている。こうなると、もう立食パーティも怖くない!! 今なら前よりもびくびくせずに営業できるんじゃないかと思います。

 しかし、一番の営業は「目の前のお客様を大事にすること」につきる。いい仕事をすれば、次にも必ず仕事をいただけるし、別の人を紹介してくれたりもする。案外これが大きくて、1年に1人新しいクライアントさんを紹介していただければ10年で10人。こうなるといつでも何かしら仕事はあり、営業をしなくても途切れることはありません。
 あとは「心を整えて縁を待つ」。仏教の先生に教えていただいた言葉です。焦って飛び込み営業をするよりもいい仕事に巡り合えて、結局は効率的、と今は思います。
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